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2020.06.19

モルモットはハムスターとどう違うの?さまざまな違いを調べてみた!

投稿日:2020.06.19 更新日:2024.07.30

ペットショップや動物園の触れ合いコーナーで見かけるウサギのようにおとなしいモルモット。パンパンに頬袋にエサを詰め込んだり、回し車で遊んだりする姿が大人気のハムスター。どちらもげっ歯類、脚が短い、お尻が大きいなど多くの共通点があり、見慣れていないと大きさ以外の違いは分かりません。

しかし、モルモットとハムスターの違いはとても多く、知ればまったく違う動物ということが分かります。鳴き声、食べ物、習性など、モルモットの特徴やハムスターとの違いについてみていきましょう。

モルモットと一言でいっても種類は意外と多いです。
ペットショップなどでよく見かけるのはイングリッシュモルモット、ほかにはテディ・アビシニアン・テッセルなどがいて、ミックスを除くと12種類の品種がいます。

モルモットの大きさと体の特徴

モルモットのサイズはいずれの品種も体長が20~40cm、体重が0.5~1.5kgほどです。ウサギよりも小さめでしっぽがなく、耳が小さくてお尻が丸いので全体的にずんぐりとした愛らしい姿です。

毛の長さは品種によって異なり、日本のペットショップや動物園でよく見かけるイングリッシュモルモットは短毛種、アビシニアンモルモットは巻き毛です。あまり見かけませんが、テッセルモルモットは頭以外の毛が長く、トイプードルのようにふわふわしたぬいぐるみのような毛をしています。毛と模様で個性が豊かなのもモルモットの特徴です。

モルモットは野菜と果物が大好物

モルモットは草食動物なので、牧草・野菜・果物が大好物です。モルモット用のペレットでもよいですが、新鮮な野菜や果物をあげるととても喜び、シャクシャクといい音をさせて食べてくれます。ハムスターのように手を使って食べることはないので、食べやすいサイズにカットしてあげましょう。

モルモットの鳴き声はとてもかわいい

ウサギやハムスターは、ほとんど鳴き声を出しません。しかし、モルモットはコミュニケーションをとるときや、何かを訴えるときに鳴き声を出します。慣れている子は「ミュイミュイ・キューキュー」といったかわいい声を出しながら、甘えてくれます。

モルモットとハムスターはどう違う?

モルモットとハムスターは体型が似ており、同じげっ歯類ということもあって見た目では違いが分かりにくいです。

ですが、まず原産地に違いがあり、モルモットは南米ペルー、ハムスターは種類にもよりますが、南シベリアや中国北東部だと言われています。
では、他にどんな違いがあるか見ていきましょう。

モルモットには頬袋としっぽがない!

ハムスターといえば頬袋にひまわりの種などいっぱいに詰め込んだ姿が思い浮かびます。しかしモルモットには頬袋がなく、そもそもエサを貯めておくという習性もありません。

また、ハムスターにはチマッと付いた小さなしっぽがありますが、モルモットにはしっぽがありません。お尻を触ってみるとただ丸くなっているだけで、長毛種でも毛に隠れているのではなく本当にしっぽがないのです。

モルモットは昼行性、ハムスターは夜行性

モルモットは基本的に昼間に活動し、夜には眠っています。人間と同じリズムで生活しているので、夜に騒ぐことや構いたいときに眠っていることは少ないでしょう。

ハムスターは夜行性なので、真夜中にすさまじい勢いで回し車を使ったり、ガタガタとケージをかじったりしています。昼間は巣箱のなかで丸くなって眠っており、こっそりと覗くと無防備な姿が見られます。

モルモットはおとなしい子が多く、ハムスターのようにちょこまかと動き回ることは少ないです。全力で走ると意外と素早く動けるのですが、驚いたときや逃げるとき以外に走ることはあまりありません。回し車やアスレチックも不向きで、無理に使わせようとすると怪我の原因になるので注意が必要です。

臆病で慣れていない場所ではじっとしてしまうことが多いため、運動させる場合は慣れた室内に放してお散歩をさせる程度で十分です。狭いところに入り込むことが好きなので、トンネルやテントを作ってあげると行き来して遊ぶこともあります。

性格によって運動が好きな子もいれば、運動よりも人間に甘えていることが好きな子もいます。無理に運動をさせる必要はないので、モルモットの性格や好みを尊重してあげましょう。

ハムスターは縄張り意識が強く、オス同士だと激しいケンカになることが多いです。モルモットも同じように思われがちですが、実はとても団体行動が得意です。

モルモットはもともと群れを作って生活しているため、ある程度の生活スペースがあれば複数匹いてもとても平和に暮らしてくれます。
動物園の触れ合いコーナーで、ウサギとモルモットがたくさん放し飼いにされていて、仲良くしている姿を見られます。

ただし縄張り意識がないわけではないため、飼育範囲が狭すぎる場合や、相性が悪い子がいる場合はケンカになることもあります。とくにオス同士は、発情期が近づくとケンカしやすくなる傾向が強いです。

また、歩きながらのマーキングが増えるため、平和主義ではあるものの室内で複数飼育をする場合は注意が必要です。

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