未知なる世界に迫る!「ゾクゾク深海生物2023」に行ってみた!
未知に溢れた世界、「深海」。 深海とは一般的に200m以上の深さの水深帯を指し、普通では行くことも叶わなければ、もちろんそこに棲んでいる生き物たちに遭遇することもありません。 「深海ってどんな世界なん…
2024.06.25
投稿日:2024.06.25 更新日:2024.10.11
これまで3回にわたり大反響を呼んできた『サンシャイン水族館』の「もうどく展」シリーズ。名前を聞くだけで冷汗が出そうなイベントが、今年はこれまでの集大成として、さらなるバージョンアップをして帰ってきました!
その名も「もうどく展 極」……。
前編に引き続き、『サンシャイン水族館』タカハシさんの案内の元、我々『いきふぉめ~しょん』編集部がシリーズ最終章の魅力をお伝えします! お出かけ前の予習として役立つ情報をギュギュっと詰め込んでお届けしますので、ぜひ最後までお楽しみください。
目次
曲がりくねった順路をドキドキしながら進んでいくと、何やら怪しげな展示を発見! どうやら、原住民(?)の方が我々を出迎えてくれているようです。その隣には、恐ろしい名前を持つカエルたちの展示が待ち構えています。
写っているのは、コロンビアに生息している「モウドクフキヤガエル」。この日はじっと宙を見つめる姿を見せてくれていました。つぶらな瞳からは、危険な毒を持っているなんて想像できませんが、毒レベルは猛毒のレベル5です(ブルブル)。
担当のタカハシさんによると、コロンビアの原住民はこのモウドクフキヤガエルの分泌物を吹き矢の矢じりに塗り、狩りなどに利用していたそう。つまり、モウドクフキヤガエルの毒性を利用していたことから、この名前が付いたのです! 怖~い毒を逆手に取って生活のために利用するとは、当時の人々の知恵と勇気を感じられます。
また野生のモウドクフキヤガエルはエサの毒は、エサとなる現地の昆虫が由来だとか。ということは、今『サンシャイン水族館』にいるモウドクフキヤガエルは、毒性が失われている状態ということ……!? 生き物って、本当に不思議です。
「毒の活用」という視点では、こちらの展示も要チェック!
写真の「アカナマコ」の持つ「ホロトキシン」という毒には、とある病気の原因となる菌を殺菌してくれる力があり、すでにこの毒を利用した治療薬も販売されているそうです。昔の「ナマコ漁師さんたちはこの病気にかからない」という噂がきっかけで、研究が進んだんですって! “とある病気”とは、梅雨の時季に悩みがちな、足がかゆ~くなるあの病気です。
普段はなかなか見られない生き物を観察しながら、こんな裏話を知れるのも「もうどく展 極」の醍醐味といえるでしょう!
続いてやってきたのは、なんだか危険な雰囲気でいっぱいの体験コーナー。「もうどく展 極」では、去年に続き、毒のニオイを身をもって体感できます。
き、気が進まないのは私だけ……?
今年の役者は北アメリカに生息する「テキサスジャイアントビネガロン」! 毒レベルはレベル2の、別名サソリモドキという生き物です。サソリモドキはおしりの長~い尾鞭(びべん)で敵を威嚇し、肛門付近から毒を噴射します。
それでは、いざ、体験!
……この臭いはっ……(絶句)。
どんな臭いを全身に浴びることができるのか、気になる方はぜひ現地で体験してみてください。とにかく、間違いなく記憶に残ることでしょう。
気を取り直して(笑)次に進むことにします。
ちなみに「もうどく展 極」では、スタッフの毒にまつわる体験談があちらこちらで紹介されていました。例えばきれいなサンゴ礁の海に生息する「ヒメアイゴ」のエピソードでは、エサを持ったスタッフとヒメアイゴの攻防戦から、その身をもって毒を体験してしまったスタッフの痛々しい話まで、リアルに描写されていました。皆さん、貴重な実体験談をありがとうございます……。
この写真は、「ヒフキアイゴ」という魚です。毒レベルはレベル3で、ヒレの毒棘(どくきょく)には、刺されると激痛の毒を隠し持っています。
こんなに美しい見た目をしていながら毒を持っているなんて、恐ろしい子……!
「もうどく展 極」の中でもとりわけ意外なメンバーだったのが、海が舞台のあのアニメ映画でも人気のブルーの魚。名前を「ナンヨウハギ」というそうです。ちびっこ達の人気を集めそうな見た目をしていながら、毒レベルはレベル3と、立派な毒を持っています。
尾ビレのつけ根に隠された毒棘は、刺されると痛いのはもちろん、長時間しびれが続きます。こちらも気の毒なスタッフの体験談が紹介されていたので、ぜひ現地にて、想像しながら読んでみてください。
フロアの中で、ちょっと気になるキャッチコピーも発見しました!
「一体どういうこと???」と思っていたのもつかの間、展示を覗くと「二ホンウナギ」や「トラフグ」といった、いわゆる“高級食材”たちがずらり。
こちらは、アオブダイというブダイの仲間。沖縄などでは、ブダイの仲間はイラブチャーと呼ばれよく唐揚げにして食べられます。アオブダイは筋肉や内臓に毒をもつことがあり、食中毒による死亡例もあるんだとか。ブダイの仲間には似たような見た目の種類がおり、間違って有毒な種類を食べてしまった・・・なんていう話もあります。(ブルブル)。
ひっそりと佇む「二ホンウナギ」も、「もうどく展 極」で登場するということは、当然ながら毒を持っています。毒レベルはレベル3で、火が通っていない状態で食べると食中毒を起こすだけでなく、毒成分を含む血液に触れると炎症が起きることも。
熱を通すと毒成分は分解されるので、うな丼やうなぎの蒲焼きを食べるときは、しっかりと火が通っていることを確認しましょう!
お隣の「トラフグ」は、「毒レベル5、かつ、遭遇度も高い」という危険度MAXの生き物!
トラフグの除毒作業にふぐ調理師免許の取得が必要というのは、有名な話ではないでしょうか。免許制度があるということは、トラフグが持つ毒が非常に恐ろしいものだということです。
それもそのはず、トラフグが原因の食中毒は近年になっても後を経たず、死亡例も報告されているほど。間違っても、自分でさばいて食べることのないようにしましょう!
後編の最後に「もうどく展 極」のオリジナルグッズと、作家さんグッズの一部をご紹介します! タイミングによっては売り切れになってしまうこともあるので、気になるグッズは早めにゲットしておくのがおすすめです。
「もうどく展 極 消臭ビーズ」は、先ほどご紹介したトラフグがプリントされた、本イベントならではのオリジナルグッズです。毒々しいピンクのイメージとは裏腹に、ふたを開けると爽やかな香りが漂います。先ほど体験したサソリモドキのニオイとは正・反・対!
片手に収まるサイズ感で邪魔にならないので、お部屋の目立つところに飾っておくのもおすすめです。
色とりどりのカエルたちがあしらわれた「もう毒毒毒毒毒かえるTシャツ」は、「もうどく展 極」のために作られた作家さんグッズです! ハンドメイドならではの味わいで、プリントのグラデーションの現れ方が一点ごとに微妙に異なるため、お気に入りの一枚を探してみてください。黒のボディにエッジの効いた色使いが映え、着ているだけで注目されること間違いなしでしょう。
※左側に写っているのは、もう一つのデザイン「もう毒!バンゾリーニヤドクガエルTシャツ」
長袖と半袖から選べる他、サイズ展開はM・L・キッズがあります。親子でおそろいコーデができちゃうのもうれしいポイントです。
※売り切れの場合はご容赦ください。
最後にご紹介するのは、お気に入りのバッグや小物を毒々しく飾ることのできる「オリジナルアクリルキーホルダー」です。 こちらも「もうどく展 極」のために作られた、オリジナルグッズ! 6種類の生き物の中から、ランダムで1種類が当たります。
お目当ての生き物がある方は、念を込めてカプセルトイを回しましょう!
【開催期間/会場】
開催期間 | 11月24日(日)まで |
開催時間 | 平日10:00〜19:00 土日祝 および 7月20日~9月1日 10:00〜20:00 ※最終入場は終了30分前 ※営業時間が変更になる場合もございます |
会場 | サンシャイン水族館 特別展会場 東京都豊島区東池袋3-1 サンシャインシティ ワールドインポートマートビル 屋上 |
入場料 | 600円(ドックドク★キャンディ付き 900円) ※水族館本館他対象施設をご利用の方、アクアリウムクラブ会員証・年間パスポートをお持ちの方、障がい者割引をご利用の方は400円 ※価格はすべて税込表示です。 |
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