メスをめぐって長い首をぶつけ合う!?キリンの生態について調べてみた
キリンの首は長い。 常識に思えますが、実はキリンの首は昔は短かったと言われています。 キリンの首には2つの役割があり、1つは高い場所にある食べ物を食べるため。もう1つは、武器としての役割です。 生きも…
2019.12.13
投稿日:2019.12.13 更新日:2022.11.21
ふわふわと水槽を漂い、観る者を癒してくれるクラゲたち。水族館で展示されているだけでなく、和食や中華料理の食材であったり、お盆の時期になると海水浴場にたくさん現れてニュースになったりと、私たちの日常生活にも関わりのあるいきものの一つです。
しかし、その生態について詳しく知っているという方は、あまりいらっしゃらないのでは? クラゲの生態や一生は、ちょっと特別で不思議。そして中には、人類の永遠のテーマ「不老不死」の能力を持つクラゲも存在するんです!
今回は、人類とはかけ離れたクラゲの生態と、不老不死のクラゲと呼ばれる『ベニクラゲ』について、徹底解説していきます!
目次
クラゲは、実は、プランクトンの一種。
プランクトンとは、浮遊生物とも言われ、遊泳能力がほとんどなく、水中や水面を浮遊しているいきものの総称。てっきり、目に見えないくらい小さいサイズのものだけかと思っていたら、大きさは関係ないんです!
クラゲは、傘を動かして泳いではいるのですが、水流に逆らって進むほどの力はなく、基本的には海の中を漂って生活をしています。
クラゲには、なんと、脳や心臓、血管がありません! では一体、どうやって生きているのでしょうか?
クラゲのからだには、脳がない代わりに、神経が張り巡らされています。つまり、クラゲは考えて行動しているのではなく、刺激に対する反射で行動しているということ。
また、血管の代わりに、酸素や栄養を循環させる「水管」という器官を持っています。ポンプの役割を果たす心臓もないので、傘をふわふわと動かすことによって、水管の中の体液を循環させているんだとか。
世界には、3,000種類以上のクラゲがいると言われていますが、そのほとんどが針を持っています。触手に触れると刺胞から針が飛び出し、中には、猛毒を持つものもいて、見ているだけならその美しさに癒されますが、近づくのは危険ないきものなんです。
ここからは、『ミズクラゲ』を例に、クラゲの一生について紹介していきます。
クラゲは、オスメスの有性生殖によって、この世に生を受けます。
受精卵から「プラヌラ」と呼ばれる幼生になると、メスの体から離れて海の中を泳ぎ、付着しやすい岩や貝殻などに付着。「ポリプ」と呼ばれる、イソギンチャクのような形に姿を変え、流れてきたプランクトンを、触手を使って捕食しながら成長していきます。
「ポリプ」の状態になってしばらくすると、からだがくびれ始め、「ストロビラ」になります。「ストロビラ」は、無性生殖をおこない、どんどんからだのくびれを深くしていき分裂。まるで、お椀を重ねたような状態に。
このお椀のようなもの一つひとつが、「エフィラ」と呼ばれるクラゲの赤ちゃんなんです! 「エフィラ」は、「ストロビラ」から離れてそれぞれ海中を泳ぎ出し、やがて、私たちのよく知る大人のクラゲの姿へと成長します。
このように、クラゲは、有性生殖と無性生殖の両方をおこない、「プラヌラ」→「ポリプ」→「ストロビラ」→「エフィラ」→「稚クラゲ(子ども)」→「メデューサ(成体)」と、成長の過程でどんどん姿を変えていくんです。
ちなみに、ミズクラゲの寿命は平均1年前後です。
『ミズクラゲ』の寿命が、平均1年前後と短いのに対して、不老不死と言われているクラゲもいます。それが、『ベニクラゲ』。
『ベニクラゲ』は、直径数ミリ~1cm程度の小さなクラゲで、名前の由来は、透けて見える消化器官が紅色だから。日本の海にもいるのですが、その小ささ故になかなか見つけるのが難しいクラゲです。
どうして『ベニクラゲ』が不老不死と言われているのかというと、命の危機を察知する度に若返るからなんです!
『ミズクラゲ』をはじめとする一般的なクラゲは、寿命を迎えたり、敵に襲われて傷ついたりすると死んで海に溶けていきます。
しかし、『ベニクラゲ』の場合は、死ぬ代わりに「ポリプ」に戻り、通常時と同じように成長して、再び大人へと戻るんです! しかも、これはたった1度ではなく、原理的には何度でも。
全く同一の遺伝子=同一個体が、何度も若返る。これが『ベニクラゲ』の不老不死の仕組みなのです。
さらに、『ベニクラゲ』のポリプからは、同じ遺伝子を持つ複数の『ベニクラゲ』が誕生します。つまり、若返るたびに、どんどん自分のクローンが増えていくんです!
若返るたびにクローンが増えるとなると、海が『ベニクラゲ』だらけになってしまうのでは?と思うかもしれませんが、そんなことはありません。
『ベニクラゲ』は、被食者です。成体でも直径数ミリ~1cm程度と小さいため、常に捕食される危険にさらされていて、ほとんどの個体がほかのいきものに食べられてしまいます。捕食された『ベニクラゲ』は、もちろんもう若返ることはできません。
また、海水の温度や汚れの度合いなど、海の状態によって、不老不死の能力を発揮できないことがあるそう。このため、『ベニクラゲ』が爆発的に増えるという事態に陥る心配はないようです。
『ベニクラゲ』の不老不死の能力は、一体どのようなメカニズムなのか、また、なぜ、『ベニクラゲ』がこのような能力を獲得したのかなど、詳しいことはまだよくわかっていません。
今後、『ベニクラゲ』の不老不死の仕組みが明らかになれば、私たち人間の病気の治療やアンチエイジング、寿命の延長などに応用でき、いつか、夢の「不老不死の薬」も完成するのかも…。そんな、ロマンを秘めたいきもの『ベニクラゲ』に、ぜひ、注目してみてください!
神秘的な印象を与えるクラゲは、グッズも美しいものがたくさん! 今回は、いきものグッズ専門ネットショップ「いきもーる」で販売中の、カラフルで美しいクラゲグッズたちをご紹介していきます!
海を思わせる、じゅわっとにじんだような色に、つやつやとした傘。そして、触手は、ふわっとゆれる飾り糸。耳もとで、美しいクラゲがゆらゆら揺れる、素敵なピアスです。
つけるときは、揺れるクラゲがよく見えるよう、ぜひ、髪の毛はアップに。洋服だけでなく、浴衣や着物にもおすすめです!
よるのほかに、ペパーミント(ピアス)、そら(イヤリング)、パステル(イヤリング)もあるので、お好みの色、金具のものを選んでくださいね♪
クラゲ型の間接照明をおけば、いつものお部屋が癒しの空間に!
スイッチを入れると、半透明のかさがふんわり光ってキレイ。レインボーカラーのランプを使用していて、光の色がゆっくり変わっていきます。
ベースの色は、ホワイトとブルーの2色。窓際に、ベッドの横に、光るクラゲを1匹いかがですか?
ゆらゆらと海の中を漂うクラゲの雰囲気と、水彩絵の具のほんわかした色がマッチしたカラフルなレターセットです。セットの封筒を使うと、クラゲがほんのり透けて、とってもおしゃれなお手紙に。
便箋を台紙にして、小物のプレゼントのラッピングにも◯ 同じ柄のA4サイズのマルチペーパーもあるので、箱物や本などの贈り物には、そちらをどうぞ!
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