
多くの伝説がある魅惑の生きもの!リュウグウノツカイについて調べてみた
幻想的な名前にふさわしい、銀色の体と赤色のひれの持ち主であるリュウグウノツカイ。 数ある深海魚のなかでも高い知名度を誇っていますが、その生態についてはあまりよく知られていません。 そこで今回は、謎多き…
2025.03.18
投稿日:2025.03.18 更新日:2025.03.18
サンシャイン水族館の屋外エリアにある「天空パス」という水槽では、大きな体に長いくちばしが特徴のモモイロペリカンを展示しています。のんびりと水槽を泳ぐ様子を真下から眺められるのは、サンシャイン水族館ならではです!
餌やりイベント時では大きな喉袋を広げて豪快に食事をする様子が楽しめますが、この喉袋は魚を捕まえるためだけではなく、体温を調節するのにも役立つのだとか。ユニークな見た目に実用性を兼ね備えているモモイロペリカンの喉袋、とても気になります……!
そこで今回は、モモイロペリカンの生態に迫ります。これを読んでからサンシャイン水族館のモモイロペリカンに会いに行けば、さらに楽しめること間違いなしです!
目次
まずは、モモイロペリカンの基本情報をご紹介します。
分類 | ペリカン目 ペリカン科 ペリカン属 |
英名 | Great White Pelican |
学名 | Pelecanus onocrotalus |
体長 | 全長 約1.5~1.7m 翼開長 約2.4~3m くちばしの長さ 約40~50cm |
体重 | 約5~10kg(当館で飼育しているシュガーは約10kg) |
分布 | アフリカ、ヨーロッパ南東部、中央アジアなどの川や湖、沼 |
繁殖期 | 地域により異なる |
寿命 | 野生 約15~25年 飼育 約25~30年 |
食性 | 魚、甲殻類 |
見た目 | ・全身は白い羽で覆われ、翼の風切羽は黒い ・上くちばし、目の周り、足はピンクがかっている ・長いくちばしの下に喉袋がつながっている |
ここからは、モモイロペリカンの気になる生態をいくつかピックアップして解説します!
基本情報の英名を見てみると、Great White Pelicanとあります。モモイロペリカンなのにホワイト? と不思議に思いますよね。実はモモイロペリカンの体は通常白い羽で覆われており、繁殖期が近づくと羽がピンク色に染まります。この様子からモモイロペリカンと名づけられました。
なお羽の色が変化する仕組みには諸説あり、食べる餌の成分により羽の色が変わるともいわれています。モモイロペリカンのお尻の近くにある尾脂腺からは、防水効果のある油脂が分泌されており、それを羽に塗ることで際にピンク色に変化します。
「ペリカン」という親しみのある名前から、あまり大きい鳥というイメージがない方もいるかもしれません。実はモモイロペリカンは空を飛ぶ鳥の中でもかなり大型の鳥で、翼を広げると最大で3mにもなります。くちばしも長く約40~50cmあり、(鳥の中でも最長)下くちばしには大きな喉袋が付いています。
このくちばしを使い、なんと1日に約1kgもの魚を食べます!(当館では1日に600g前後、アジは1尾30g程)。
野生のモモイロペリカンは数十から数万(!?)羽で群れを作り、移動から食事、休息まで集団で行います(お互いの顔と名前を覚えるのが大変そうです)。一般的には冬になると群れで暖かい地域へ渡りそこで越冬しますが、もともと暖かい地域にいる場合は移動しないこともあるようです。
求愛行動も集団で行い、雄が雌に喉袋や美しい羽を見せつけてアピールし、つがいとなる相手を見つけます。カップル成立から1週間以内には雌が巣を作る場所を選び、巣作りをして卵を産みます。
サンシャイン水族館には34羽のモモイロペリカンがいて、それぞれシュガー・バジル・タイムといいます。いつも皆で仲良く泳いでいるんですよ!
サンシャイン水族館の公式YouTubeでは、34羽が泳いだり食事したりするシーンを公開しています。ぜひ見てみてくださいね。
▼【解説】大迫力!モモイロペリカンの秘密【サンシャイン水族館】
続いてはモモイロペリカンのチャームポイント、くちばしと喉袋の秘密に迫ります!
野生のモモイロペリカンは、魚を見つけると5~10羽以上のグループになってU字に並び、浅瀬に向かって泳ぎながら魚を追い詰めます。このとき翼をバタバタと水面に叩きつけて魚を驚かせることもあります。
魚が集まったタイミングで円になり、一斉にくちばしを開いて水ごと魚を喉袋に入れます。まるで網を持って魚を追い詰める漁師のようです!
モモイロペリカンの喉袋の皮膚はゴムのように柔軟に伸び、なんと最大で10Lほどの水が入ります。喉袋に入った水はくちばしの端から排水。上下のくちばしがうまく噛み合う様になっていて、中のものを出さず、水だけ出すことができ、魚だけを飲み込める仕組みになっています。大きなくちばしと喉袋を広げて魚を捕まえる様子は、なかなかの迫力です。
なお、捕まえた魚は頭から丸飲みにします。うまくいかないときは、喉袋の中で魚の向きを変えてから飲み込みます。すごい技術ですね……。
モモイロペリカンの喉袋は漁だけではなく、体温調節にも役立ちます。喉袋をよく見ると毛細血管がたくさん通っていて、暑くなると喉袋をブルブル、パタパタと揺らすことで毛細血管の中の血液を冷やし、体温を下げます。夏場にハンディファンで首元を冷やす人間と一緒(?)ですね。
また毛細血管は水かきにも張り巡らされていて、ここからも放熱しています。
モモイロペリカンが食事以外でくちばしを広げたり、パクパクと開け閉めしている様子を見かけたら、要注意です。モモイロペリカンは警戒心が強く、なわばり意識もあるため、不安になるとくちばしで威嚇します。最終手段に出るとくちばしを使って攻撃するので、うっかり手を出さないように注意しましょう!
また、くちばしに入りそうなものは何でもくわえてみるという生態(?)もあるようです
が、主食は魚や甲殻類です。何でも食べるというわけではありません!
サンシャイン水族館の数あるグッズの中にも、もちろんモモイロペリカンがいます! 2種類ご紹介するので、ぜひチェックしてみてください。
モモイロペリカンぬいぐるみは、サンシャイン水族館オリジナル! モモイロに染まった羽と再現性の高さ、つぶらな瞳がたまりません。
足が動かせる仕様になっているので、ポーズを変えることもできます。本物のモモイロペリカンは巨大ですが、ぬいぐるみは程よく腕の中に収まるサイズで毎日一緒に過ごせます。一緒にお出かけしてくださいね♡
▼商品情報はこちら
【サンシャイン水族館オリジナル】モモイロペリカンぬいぐるみ
サンシャイン水族館では、モモイロペリカンのコルクコースターも購入できます。うつむき加減でてくてくと一生懸命歩く姿がかわいらしいですね♡ 同じ屋外エリアに住むお友だち、ケープペンギンバージョンもあります。セットでそろえたくなるグッズです!
▼商品情報はこちら
友だちのてくてくコルクコースター(各種)
なお、モモイロペリカンがお散歩する様子は、サンシャイン水族館公式YouTubeでも公開されています! 一生懸命練習している様子をぜひご覧ください。
▼【解説】上手にできるかな?シュガーのお散歩大作戦!【サンシャイン水族館】【モモイロペリカン】
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