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2025.02.13

奇妙奇怪、ヘンテコ深海生物に会えると聞いて……「ゾクゾク深海生物2025」へ行ってみた!

投稿日:2025.02.13 更新日:2025.02.13

深海生物イベント

深海には奇妙な見た目の生き物がたくさん生息していますが、過酷な環境ゆえ調査が難しく、その多くは謎に包まれたままです……。そこで! サンシャイン水族館のスタッフが実際に底引き網漁船に乗り込み、ヘンテコな深海生物を採集してきました。

そうです……昨年に引き続き、今年も「ゾクゾク深海生物2025」が開催されています! 今回も、色鮮やかで美しい色彩保存標本に透明骨格標本、スタンプラリー、ゾクゾク深海ツアーなど、貴重な展示やイベントが盛りだくさん。

『いきふぉめ〜しょん』編集部が実際に足を運び、見どころをチェックしてきました! 一緒に深海の世界をのぞきに行きましょう……!

深海へ行ったことのある人は、宇宙へ行ったことのある人よりも少ない!?

深海へ行ったことのある人は、宇宙へ行ったことのある人よりも少ない!?

▲「ゾクゾク深海生物2025」入口パネル①

今日はどんな深海生物に遭遇するのでしょうか……ゾクゾク。まずは心の準備をするために、入口のパネルに流れる映像をチェックします。

フム……宇宙に行ったことのある人は、566人しかいないんですね。

深海へ行ったことのある人は、宇宙へ行ったことのある人よりも少ない!2

▲「ゾクゾク深海生物2025」入口パネル②

一方、深海の最深部に行ったことのある人は……13人!? 人数がガクッと落ちました。深海の世界は、宇宙よりも攻略が難しいようです。そのような厳しい環境で生きている深海生物は、一体どんな姿をしているのでしょうか……。

ゾクゾクスタンプラリーに参加してオリジナルステッカーをゲットしよう!

ゾクゾクスタンプラリーに参加してオリジナルステッカーをゲットしよう!

▲入口のゾクゾクスタンプラリーの用紙

中へと進む前に、入口にあるスタンプラリーの用紙を忘れずにもらいましょう! 4つのスタンプを全て集めると、オリジナルステッカーがもらえます♪ ヘンテコなのにかわいらしい深海生物のイラスト付きです!

ゾクゾクスタンプラリー Q.1

▲ゾクゾクスタンプラリー Q.1

スタンプラリーはこのようにクイズ形式になっています。Q.1~4まで、あなたはいくつ正解できるでしょうか……?

メンダコのライト

▲メンダコのライト

さて、深海生物たちのライトを辿りながら中へ進みましょう!

環境に合わせて進化した深海生物たち

環境に合わせて進化した深海生物たち

▲最初の展示パネル

深海生物の生態や体のつくりが奇妙な理由の一つは、厳しい環境に合わせて変化したためといわれています。ここでは、ヘンテコな生態の深海生物を見ていきましょう!

歩く魚に、移動するサンゴ……?

歩く魚に、移動するサンゴ……?

▲アカグツとヤマトトックリウミグモの生体展示

まずは、アンコウの仲間のアカグツと、ウミグモの仲間のヤマトトックリウミグモです。どちらも海底を歩くのが得意なのだそう。魚が海底を歩くなんて、奇妙ですね……。

ミドリフサアンコウとキンシサンゴの生体展示

▲ミドリフサアンコウとキンシサンゴの生体展示

こちらにも歩く魚のミドリフサアンコウと、海中を移動する(!?)サンゴがいました。私たちが知っている海の生物とは特徴が正反対です……怖くなってきました(ゾクゾク)。でも、なんだか見た目はかわいらしいです♡ ミドリフサアンコウは本当に足が生えているように見えるので、ぜひ近くで見てみてくださいね!

太古の昔から姿が変わっていない深海生物たち

太古の昔から姿が変わっていない深海生物たち

▲昔からヘンテコ? 展示パネル

環境によって姿を変えた深海生物もいる一方で、大昔から姿を変えずに生きてきた生き物もいます。例えば、タカアシガニやゾウギンザメ、ダイオウグソクムシなどなど。

タカアシガニの祖先は3,500万年前(!)からほとんど同じ姿で生息しており、ゾウギンザメに至っては4億2,000万年前(!?)からほとんど姿を変えていないのだとか。貴重な生きる化石たちをぜひ目撃してください!

ダイオウグソクムシ

▲こちらを向いてくれていたダイオウグソクムシ

深海の生き物たちの貴重な化石を発見!

深海の生き物たちの貴重な化石を発見!

▲左から、オオグソクムシ属の化石と、タカアシガニ属の化石

なんと、ダイオウグソクムシやタカアシガニの化石が展示されていました! 昔から姿を変えていないことは、このような化石から明らかになったようです。

また化石からは深海生物が生息していた場所も分かります。現在、ダイオウグソクムシは大西洋のメキシコ湾周辺にしか生息していませんが(※)、このコミナトダイオウグソクムシの化石は日本で発見されました。化石が発見された地層は約800万年前の深海に堆積していた地層です。大昔は日本にも生息していたのですね! なんだか親近感が湧きました。

※つい最近ベトナムで新種が発見されるなど、研究が進んでいます。

メンダコの色鮮やかな色彩保存標本! 貴重なメンダコの裏側も見てみよう

メンダコの色鮮やかな色彩保存標本! 貴重なメンダコの裏側も見てみよう

▲メンダコとセンベイダコの色彩保存標本

化石の横にはメンダコとセンベイダコの色彩保存標本がありました。色彩保存標本とは、生物の本来の色を維持したまま標本にしたものです。色鮮やかでみずみずしいメンダコの標本は必見です!

さて、メンダコやセンベイダコも昔から姿を変えずに生きてきた深海生物です。タコやイカは進化の過程で耳のように見えるヒレをなくしましたが、メンダコやセンベイダコはヒレが付いたままの姿で現在も生息しています。タコの元祖といえますね!

左から、メンダコの表、裏、センベイダコの表

▲左から、メンダコの表、裏、センベイダコの表

メンダコが見られるだけでも貴重ですが、今回はメンダコをひっくり返して裏側が見られるように展示されていました! 貴重な姿をじっと観察……。さすが軟体動物、ぺちゃんこです。メンダコの裏側は、タコノマクラやスカシカシパンに似ているような気がします。

映画『シン・ゴジラ』のモデルになったラブカの剥製にゾクゾク……

映画『シン・ゴジラ』のモデルになったラブカの剥製にゾクゾク

▲ラブカの剥製標本(実物)①

映画『シン・ゴジラ』のモデルになったとされる、ラブカの剥製もありました! 約3億5,000万年前の最古のサメの姿に似ており、昔から姿を変えずに生きてきた原始的なサメなのではないかといわれています。

ラブカの剥製標本(実物)

▲ラブカの剥製標本(実物)②

アップで見ると迫力がすごい……! 三又の歯が見るからに痛そうです(ゾクゾク)。

暗闇を生き抜くために進化した深海生物たち

暗闇を生き抜くために進化した深海生物たち

深海生物は真っ暗な海底で獲物を見つけるために、わずかな太陽の光でも察知できる眼を持っています。獲物を探す際は水面を見上げて、太陽の光に照らされた影を頼りに狩りをします。つまり、敵に自分の影を見られたら最後……。

ここでは、なかなか獲物にありつけない過酷な状況を生き抜くために発達した深海生物を見ていきましょう。

捕食者と被捕食者の進化バトル!

▲左から、ホウライエソの仲間の色彩保存標本と、ムネエソの手作り模型

先ほどもお伝えしたように、深海生物が獲物を探すときは水面を見上げて影を探します。そのためか、ホウライエソの仲間は自分よりも上にいる生物を仕留められるよう、顎があんぐりと開く体に進化しました。恐ろしい顎ですね……(ゾクゾク)。

ムネエソの手作り模型のアップ

▲ムネエソの手作り模型のアップ

一方、食べられてしまわないように進化した深海生物もいます。このムネエソの手作り模型を見ると、お腹に発光器が取り付けられているのが分かります。敵は下からやってくるので、お腹を光らせて影を打ち消し、自分の姿を隠すために進化した結果なのだとか。この効果をカウンターイルミネーションといいます。かっこいい名前ですね!

発光器が付いている体の場所は深海生物により異なります。他の生物の発光器がどこについているのか、確かめてみてください。

タチウオの生体展示

▲タチウオの生体展示

リュウグウノツカイやタチウオは、頭を上にして立ち泳ぎをします。これは、自分の影を小さくしつつ、上にいる獲物を素早く仕留めるための生態なのだそうです。

タチウオが水槽の中でキラキラと光っていて、ゆうゆうと泳ぐ姿が美しかったです。写真では伝わり切らないので、ぜひ実物を見に来てください!

タチウオの解説パネル

▲タチウオの解説パネル

タチウオの解説パネルまで発光していました……。

ゴマフイカの色彩保存標本(実物)

▲ゴマフイカの色彩保存標本(実物)

こちらは、いちごのような見た目のイカです! 黒い粒々が発光器になっていて、全身を光らせて身を守ります。

全てはご飯をたくさん食べるため!

全てはご飯をたくさん食べるため!

「ゾクゾク深海生物2025」も終わりに近づいてきました。ここには、ポスターにもなっている深海生物たちが! 餌に出会えることが少ない深海で食べられるように進化した深海生物が展示されていました。

全てはご飯をたくさん食べるため!

▲左から、ゴエモンコシオリエビの液浸標本(実物)と、レプリカ(模型)

ゴエモンコシオリエビは、胸毛にバクテリアを住まわせて食べているのだとか。獲物を取りに行く必要がないなんて……賢い!

左から、バケダラの液浸標本(実物)、クロボウズギスの液浸標本(実物)、イナホツノアンコウの色彩保存標本(実物)

▲左から、バケダラの液浸標本(実物)、クロボウズギスの液浸標本(実物)、イナホツノアンコウの色彩保存標本(実物)

こちらの見た目のインパクトが大きい3匹も、深海の厳しい環境で食べていくために奇妙な見た目に進化しました。バケダラは名前と見た目が妖怪のようでゾクゾクしますね……。

まるでアート作品! 深海生物の透明骨格標本が美しい

まるでアート作品! 深海生物の透明骨格標本が美しい

▲左から、深海生物の透明骨格標本と、色彩保存標本

先ほどの展示の向かい側には、深海生物の透明骨格標本と、色彩保存標本を見比べられる展示がありました。まるで琥珀糖のような優しい色合いの透明骨格標本は、透明標本作家の冨田伊織氏の協力により展示しているようです。

この技法は、生き物の形を残したまま骨格を観察するために生まれたもので、色彩保存標本と見比べると、魚の内側がはっきりと見えているのが分かります。

透明標本のカプセルトイ

▲透明標本のカプセルトイ

隣には透明標本のカプセルトイが! お土産にいかがでしょうか。私はタツノオトシゴが気になりました……。

スタッフが行った深海底引き網漁の様子を公開!

スタッフが行った深海底引き網漁の様子を公開!

▲深海底引き網漁の映像

展示の最後では、スタッフが行った深海底引き網漁の映像が見られます。深海の生き物はこうして私たちのもとにやってくるのですね、フムフム……。

毎日11:00限定! 「ゾクゾク深海ツアー」は先着順

ガイドツアー画像

▲ゾクゾク深海ツアー 1名様1,000円

「ゾクゾク深海生物2025」では、毎日11:00より「ゾクゾク深海ツアー」を実施しています(受付は先着順、各日定員になり次第、締め切り)! 深海生物の冷凍標本に実際に触ることができる貴重な機会です。ぜひゾクゾク体験をしに来てください。

期間限定! オリジナルグッズにコラボドリンクも

期間限定! オリジナルグッズにコラボドリンクも

▲「ゾクゾク深海生物2025」物販コーナー

「ゾクゾク深海生物2025」では、もちろんオリジナルグッズも用意されています! 今回は「オリジナル蓄光キーホルダー」「オリジナル缶バッジ」の2種類。深海生物をいつでもお手元で眺められます。

オリジナル蓄光キーホルダー 4種+シークレット1種 各627円

▲オリジナル蓄光キーホルダー 4種+シークレット1種 各627円

オリジナル蓄光キーホルダーは、細かなデザインと色みにこだわって制作されました。全4種類にシークレットが1種類のブラインドバッグです! どれが出るかは開けてからのお楽しみ……。

オリジナル缶バッジ 3種(各100個限定) 各330円

▲オリジナル缶バッジ 3種(各100個限定) 各330円

オリジナル缶バッジは全3種類。深海のブルーに鮮やかな生物の色が映えます。各100個限定なので、お早めに!

アクアリウムココア 深海2025 Ver. 全6種 各746円

▲アクアリウムココア 深海2025 Ver. 全6種 各746円

タリーズコーヒー サンシャイン水族館店では、コラボドリンクのアクアリウムココアを販売しています。深海生物を見てゾクゾクしたら、ココアで温まりましょう!

サンシャイン水族館「ゾクゾク深海生物2025」の詳細

開催期間 2025年1月17日(金)~3月16日(日)
開催時間 10:00~18:00
※最終入場は17:00まで
会場 東京都豊島区東池袋3-1
サンシャインシティ
ワールドインポートマートビル 屋上

【ゾクゾク深海生物2025 入場料金】

大人(高校生以上)  2,600円~
こども(小・中学生) 1,300円~
幼児(4才以上)    800円~

【ゾクゾク深海ツアー】

日時 毎日11:00~
料金 1名様 1,000円
参加方法 『サンシャイン水族館』エントランス
アクアリウムクラブ会員証発行カウンターにてお手続きください。

▶︎「ゾクゾク深海生物2025」特設ページへ

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