イモリってどんな生き物? 「サンシャイン水族館 いきもの研究室」で両生類のアレコレが明らかに!
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2022.02.14
投稿日:2022.02.14 更新日:2022.09.08
皆さんは「寒い地域の生き物」と聞いたら、どんな生き物を思い浮かべますか?
トナカイや日本であればキタキツネなどがいますが、多くの方が最初にパッと思い浮かべるのは「ホッキョクグマ」ではないでしょうか!
「しろくま」などと呼ばれることも多いですが「ホッキョクグマ」はその正式名称で、寒い地域で暮らしているのが名前からも想像できますよね。
白い毛に覆われたからだでのしのし歩く姿は迫力があると同時に、なんだか愛らしくもあります。
ということで今回は、カッコよくて可愛い北国のアイドル、ホッキョクグマをクローズアップ。
知っているようで知らなかったホッキョクグマの生態や、体毛の秘密などに迫っていきます!
目次
ホッキョクグマとは、哺乳綱食肉目クマ科クマ属に分類される生き物です。
その名の通り北極圏で生活しており、主に北アメリカ北部・ユーラシア大陸北部・グリーンランド南端・アイスランド南部などに生息しています。
体長はオスが2~2.5m、メスが1.8~2mとなかなかの巨体。
ホッキョクグマは「陸上最大の肉食獣」といわれており、アザラシ・セイウチ・シロイルカ・魚・水鳥などを捕食します。
狩りをする時は海にそっと潜り、氷上の獲物にゆっくり近づき一気に襲撃!
からだの大きさだけ見ると鈍足そうに見えますが、陸上ではおよそ時速40kmのスピードで走ることができるほか、泳ぎも大得意で、60km以上の距離を泳ぎ続けることができるそうです!
ホッキョクグマはそのパンチも強力で、一撃でアザラシを気絶させられるほどのパワーがあるんだとか。想像しただけで担当も気絶しそうです……。
そんなホッキョクグマのメスは、一回の妊娠で通常2頭の子どもを出産します。
春から夏に交尾が行われ、妊娠したメスが巣穴を作り数カ月の間その巣穴の中で過ごすそうです。そして11~1月に出産。
産まれたばかりのホッキョクグマの赤ちゃんは成体の大きさからは想像もつかないほど小さく、1頭600g程度しかないんだとか。
ただホッキョクグマの子どもの成長は早く、出生から巣穴を出るまでの約3カ月の間で体重が10kgほどまでに成長するそうですよ。
母グマが子育てにかける期間は約2年半。
この間に母グマが新たに妊娠することはないため、一度子どもを産んだホッキョクグマは次に妊娠するまで最低でも3年ほどの期間が空くことになります。
子グマが立派に育つまで、その子たち一筋で子育てをする母グマ……母親の鑑ですね……!
生き物は冬が近づくと春先まで冬眠するイメージがありますよね。
実は、ホッキョクグマは冬眠をしません!
厳密に言えば妊娠しているメスだけは冬眠をしますが、それ以外の個体は冬でも活動しています。
例えばヒグマはホッキョクグマよりも暖かい地域に生息しているのにも関わらず妊娠しているしていないに関わらず冬眠をしますが、なぜホッキョクグマは妊娠しているメスを除いて冬眠しないのでしょうか?
その理由は「食料」にあります。
ヒグマは主食が植物です。もちろん川の近くにいればサケなどを食べることもありますが、基本的には草や木の実などを食べます。しかしそれも冬になると枯れてしまいますよね。
そんな中で起きて動いていたらエネルギーを消費してしまうため、エネルギーをなるべく使わず生命維持をするために冬眠するんです。
一方でホッキョクグマの主食はアザラシやオットセイ。
アザラシやオットセイは冬も普通に生活しているため、ホッキョクグマが食べ物に困ることは無い=冬でも元気に活動できるんです。
寒い地域で生活しているホッキョクグマは白い体毛がもふもふと生えていますよね。
その体毛、実は「白くない」ってご存知ですか?
ホッキョクグマの体毛はすべて透明で、内部が空洞になっているため散乱光によって白く輝いて見えるんです。
白く見える体毛は雪や氷の中に紛れることができ、狩りの際に役立っているんだとか。
また空洞になっている毛は内部で保温する効果があり、厳しい寒さからホッキョクグマの体を守っています。
動物園などで体毛が黄色っぽいホッキョクグマを見かけることがありますが、これは毛の空洞の中に汚れなどが入り込んで変色してしまっているからだそうです。中には暖かい地域で苔によって毛が緑色っぽくなっている個体もいます。
ホッキョクグマが生活している北極圏の平均気温は-15℃~5℃で、中には-40℃にまで冷え込む地域で生活している固体もします。生涯のほとんどを海氷の上で過ごすホッキョクグマに今、危機が迫っていることをご存知でしょうか?
ホッキョクグマの数は、過去10年間で半数近く減っています。
現在約26,000頭になってしまったホッキョクグマですが、2020年7月には英国の科学誌ネイチャー・クライメート・チェンジにて、ホッキョクグマが2100年までにほぼ絶滅すると予想した論文も掲載されました。
ホッキョクグマにとっての海氷は、狩りをしたり、子育てをしたり、休んだりする暮らしの場。
ところが、地球温暖化の影響により過去30年間で、ホッキョクグマたちの生活の場である北極の海氷のなんと75%が消えてしまいました。
北極圏は「北極の温暖化増幅」として知られる現象が原因で、地球全体の平均の2倍以上のスピードで温暖化が進んでいるのです。
ホッキョクグマを守るためには海氷だけではなく、その食料になるアザラシなどの生き物も守らなくてはなりません。
WWF(世界自然保護基金)では現在、ノルウェーに「WWFアークティック・プログラム(北極圏保全プログラム)・オフィス」を設置し、国境を越えて広がる北極圏の自然を特定の国の立場にとらわれずに保全する活動を行っている他、有害化学物質の排出削減や使用規制、そして地球温暖化防止などの活動を行っています。
また2005年にはNPO団体である動物保護団体「Polar Bears International(ポーラーベアーズ・インターナショナル)」によって2月27日が「国際ホッキョクグマの日」に制定されました。
こちらの団体もWWF同様、野生のホッキョクグマの生息地を守るため、人々の地球温暖化対策への意識向上や環境保全に取り組んでいます。
地球温暖化の大きな原因はメタンガスやCO2などの「温室効果ガス」と呼ばれるもの。
「エアコンの設定温度を暖房は20℃、冷房は28度を目安にする」「近場の外出は徒歩や自転車を使い自動車は使わない」など、個人でできる地球温暖化対策も多くあります。
ホッキョクグマを含めた生き物たちを守るために、一人ひとりの努力が求められているのです。
いきものグッズ専門ネットショップ『いきもーる』では、ホッキョクグマ(しろくま)のグッズを販売しています!
「生活の中にホッキョクグマグッズを取り入れたい」「普段使いできるホッキョクグマグッズがほしい」という方にぴったりのグッズが勢揃い!
ここからは、『いきもーる』で絶賛販売中のホッキョクグマ(しろくま)グッズをご紹介します。
ホッキョクグマ、ペンギン、黒クマ、パンダが揃ったキュートな箸置きが登場!
すべてハンドメイドで、それぞれ少しずつ雰囲気が異なる一点ものです。
ギフトにも最適な上品な箱入りセットになっているため、記念日やお祝い事、お世話になった方への贈り物など、さまざまなシーンで大活躍してくれること間違いなし!
ホッキョクグマ(しろくま)とサラリーマンの掛け合いがコミカルに表現されたステッカーは、どこに貼っても視線を集めそう!
弱粘着タイプで貼り直しができる上、剥がした跡もつきにくい仕様になっています。
水にも強いとのことで、野外で使用する機会の多いキャリーケースなどにもピッタリ。
このステッカーを貼って、アイテムを唯一無二のものにしちゃいましょう!
温かみのあるアイボリーのエンボス感のある紙に、ホッキョクグマと吹き出しがプリントされたメッセージカード。まるでホッキョクグマが言葉を喋っているかのような演出に!
こちらのメッセージカードは紙にこだわっているとのことで、環境負担が少ない、塩素を使わずに漂白した木材パルプ配合の紙を使っているんだそう。
贈り物などにちょっとしたメッセージを添えたい時におすすめです。
ホッキョクグマ(しろくま)とカエルのたかしがくつろいでいる様子が描かれたポストカードは、見ているこちらまで癒されるアイテム。
哺乳類と両生類、絶対に一緒にはならない組み合わせでも、たかしなら簡単に順応!
ホッキョクグマの脚の間でまるでテレビを見るお父さんかのようにリラックスしています。
シュールなものが好きな方へお便りを書くも良し、インテリアとして飾るも良しです!
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