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2020.05.26
投稿日:2020.05.26 更新日:2022.03.11
海は私たちにとって身近なものであると同時に、未知にあふれた神秘的なものでもあります。
海のなかには現在わかっているだけで約25万種、未知のものも含めたら100万種をこえるいきものが棲んでいます。
そんなたくさんのいきものの住処である海には不思議がいっぱいです。
「海はどうやってできたの?」
「海はどのくらい深いの?」
「海水がしょっぱいのはなぜ?」
「海が青く見えるのはどうして?」
「波はどうしてできるの?」
そんな海にまつわる疑問を詳しく解説していきましょう。
目次
今から約46億年前、地球が誕生した際に火山の大爆発があちこちで起こりました。そのとき、地球のなかにあった水蒸気と二酸化炭素ガスが外にはき出され、空気ができました。
その後、火山の爆発がおさまり、地球がだんだん冷えていくにつれて空気中の水蒸気が雲、そして雨となり、地表に降ってきました。
この頃の雨は今でいうゲリラ豪雨や台風などが比べ物にならないほどの大雨でした。期間も長かったため、地球の表面のうち70%を覆いつくすほどの大きな水たまりができあがりました。それが海の始まりです。
この頃の海水は塩酸やフッ化素水素が溶け込んでいて、人が入れば体が溶けてしまったでしょう。
その後、海水は、長い年月をかけて、海に接している岩や石と化学反応を起こしながら、今の状態の海水へと変化していったのです。
地上と同じように海底にも山や谷があります。
地球全体の海の深さの平均は約3,800mです。富士山よりも深いですね。
海全体の98%は200m以深(いしん)の「深海」です。
3,000~6,000mの深さの海が全海洋の70%、地球の全表面積のほぼ半分を占めています。
深海の調査が進み、6,000m以深は「超深海」と呼ばれるようになりました。
ところで、世界で一番深い海はどこなのでしょう?
それは日本の南東にあるマリアナ海溝で、最高深度は約11,000mです。
世界で一番高い山であるエベレスト(チョモランマ)すらも、完全に沈んでしまう深さですね。
200m以深の深海では日の光も届かない暗黒の世界です。また、深くなればなるほど水温は下がり、水圧は10mごとに1気圧上がります。
たとえば温かい赤道直下の海でも、水深1,000mこえれば5℃以下に。
マリアナ海溝の水圧は相当なもの。しっかり対策をしていなければ、潜水艦でも簡単に押しつぶされてしまうでしょう。
そんな暗く冷たい、高水圧の世界のいきものは、目が退化したり高圧に耐えられたりといった、環境に適した進化を遂げています。
ときにTVなどで駿河湾の深海魚漁などがとりあげられていますが、引き上げられた魚たちは目や胃などが飛び出ていることがほとんどです。
海水がしょっぱいのは、塩が溶けこんでいるからです。
海水浴などで海から上がってしばらくすると、かわいた肌の上に小さな塩のつぶがたくさんついたことがあるでしょう。
約46億年前、地球が誕生し、水蒸気が雲に、雨になり、水たまりから海ができました。陸に降った雨が海に流れ込むときに、陸地の岩のなかにあった塩も一緒に溶けていきました。
今も雨が降ったときは少しずつ塩分が海に流れ込んでいます。
海流の分布や海面の気象条件によって海水の塩分含有量は変わります。同じ場所の海でも地上と少し深いところではしょっぱさが違うのです。
世界には紅海や黄海と呼ばれる海もあります。しかし、海は青く見えるの一般的です。
それは、光の性質と深い関係があるのです。
太陽光は白く見えますが、本当は7色(赤・橙・黄・緑・青・藍・紫)の光が混ざり合っています。
プリズムなどで光が分解した様子は子どもの頃の実験などで見たこともあるでしょう。
海に当たった日光は青色以外の光を海水に吸収されてしまい、青い光だけが海水に吸い取られず、多方向に散らばるために青く見えるのです。
ロタ島(マリアナ連邦)やランギロア(タヒチ)、ココ島(コスタリカ)など、美しく青い海はネットで画像も楽しめますから、探してみるのもいいですね。
海の波は風が強いときに大きくなります。台風や爆弾低気圧などが接近すると大波警報が出るのはそのためです。
しかし、ほとんど風を感じない日も海には波があります。どうしてでしょう?
それは波が遠くまでつたわる性質を持っているからです。
海岸では無風でも、海上のどこかでは必ず風が吹いていて、そこでできた波が岸まで伝わります。
つまり、風で水面にできた凸凹が波になるということです。
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