
海のギャング!危険生物ウツボの大好物や仲良しさんを紹介します
海洋生物のなかには、かわいい生き物や癒やし系の生き物がたくさんいる一方、思わず背筋が凍るような危険生物もいます。 なかでも「海のギャング」という異名を持つウツボは、見た目がグロテスクなうえ、鋭い歯を持…
2025.08.29
投稿日:2025.08.29 更新日:2025.09.10
毎年8月14日は「世界トカゲの日」! ヘビのような、はたまた恐竜のような見た目と、爬虫類ならではのユニークな生態が人気の生き物です。
トカゲにはたくさんの種類・仲間がいますが、そのうちの一部は絶滅の危機に瀕しています。「世界トカゲの日」には、こうしたトカゲに関する知識を広めるためのイベントが世界各地で行われています。
そこで今回は、トカゲの仲間の生態を徹底解説! またサンシャイン水族館で飼育されている2種類のトカゲについても解説するので、水族館を訪れる前にぜひご一読ください。
目次
冒頭でもご紹介したように、毎年8月14日は「世界トカゲの日(World Lizard Day)」です。
いつ、どこで、誰が制定したのかは分かっていませんが、2000年代頃から世界の生物学者や動物園・水族館の職員、爬虫類愛好家などにお祝いされるようになったといわれています。
世界中からお祝いされるトカゲたち。その人気ぶりがうかがえますね!
トカゲは、一部の動植物の数が増え過ぎないよう制御したり、植物の種子の散布を助けたりと、生態系のバランスを取るための重要な役割を担っています。
しかし、地球温暖化の影響でトカゲの仲間の約2割は近い将来に絶滅する可能性があるといわれています。またペットにすることを目的とした乱獲も、絶滅危惧種に指定される原因の一つです。
世界トカゲの日はこうした現状を人々に伝え、考えるきっかけを与えてくれる日でもあるのです。
分類 | 爬虫綱有鱗目トカゲ亜目 |
英名 | Lizard |
生息域 | 南極大陸を除く全ての場所 |
体長 | 数cmから3mを超える個体までさまざま |
寿命 | 5~60年程度とさまざま |
主食 | 野菜・果物・昆虫・小動物とさまざま |
トカゲは大きなくくりでは爬虫綱有鱗目トカゲ亜目に分類され、南極大陸を除く世界中の全ての場所に生息しています。世界の人々にとっても身近な存在なのですね。
その種類は約4,500にも上り、体長が数cmしかない個体から、3mを超える個体までさまざまです。また寿命も種類によって異なり、長くて40~60年を超える個体もいます。
トカゲは種類によって草食・肉食・雑食と、主食とする動植物が異なり、野菜や果物しか必要としないトカゲもいれば、ネズミのような小動物を食べて生きているトカゲもいます。
トカゲといえば、尻尾が切れるイメージをお持ちの方が多いのではないでしょうか。全てのトカゲがそうとは限りませんが、一部のトカゲは、外敵から逃げる際に尻尾を切ることがあります。
例えばニホントカゲやニホンカナヘビは、外敵であるネズミやイタチ、鳥、ヘビに尻尾を掴まれると、自ら尻尾を切って安全な場所へ逃げます。体から切り離された尻尾はしばらく動いているので、外敵もだまされてしまうのです。
体の一部が切り離されたのに、全速力で逃げられるなんて不思議ですね……。トカゲが尻尾をなくしても無事でいられるのは、尻尾の骨に秘密があるからです。
トカゲの尻尾には脱離節(だつりせつ)という小さな関節があり、骨を緩やかにつないでいます。脱離接の周囲の筋肉や皮膚には、関節に合わせて細かな切れ目が入っており、切れやすくなっているのです。
尻尾が切れたところから出血しないの……? と思いますよね。切れた部分は筋肉が素早く収縮して出血を最小限に抑える仕組みになっているので、出血はほとんどしません。また尻尾の傷口には再生芽(さいせいが)と呼ばれる細胞があり、数カ月かけて再生されます。
トカゲは変温動物でもあります。変温動物とは、環境に合わせて体温が変化する動物のこと。寒いときは日なたぼっこをして体を温め、暑いときは日陰でじっとして過ごします。
地球温暖化でトカゲが減っているのにも、この生態が影響しています。トカゲは気温が高過ぎると体温が上がってしまうため日陰から出られず、食べ物を取りに行けません。その結果、餓死してしまう個体がいるのです。
トカゲをはじめとする爬虫類の体は、体内の水分を逃がさないよう、硬いうろこで覆われています。
うろこは人間の髪の毛や皮膚、爪と同じケラチンという物質でできており、新陳代謝によって新しい皮膚・うろこが作られるのと同時に、自然に剥がれ落ちます。これが脱皮です。
脱皮している姿を見るとなんだか大変そうですが、終わるとこちらまですっきりした気分になります!
サンシャイン水族館の公式X・Instagramでは、トカゲたちの脱皮した後の殻の写真がアップされています。きれいに脱皮していて、まるで小さな手袋のよう……! ぜひチェックしてみてください。
▶サンシャイン水族館公式X
https://x.com/Sunshine_Aqua/status/1876084478633980241
▶サンシャイン水族館公式Instagram
https://www.instagram.com/p/DE4QTy4Mjcm/
サンシャイン水族館では、2種類のトカゲが飼育されています。ここからは、それぞれの生態に迫ります!
分類 | アガマ科ホカケトカゲ属 |
学名 | Hydrosaurus pustulatus |
英名 | Philippine Sailfin Lizard |
生息域 | フィリピン |
体長 | 約1m前後 |
寿命 | 約10~20年 |
主食 | 雑食(野菜・果物・昆虫・魚など) |
フィリピンホカケトカゲは、アガマ科ホカケトカゲ属に分類されるトカゲの仲間。その名の通り、フィリピンの川辺や湖に生息している泳ぎの得意なトカゲです。
名前に「ホカケ(帆かけ)」「Sailfin(帆のようなひれ)」とあるように、背中から尻尾にかけて付いている「クレスト」という帆のようなひれ状の突起が付いているのが特徴です。
外敵に襲われそうになると水の中へ飛び込んで逃げます。驚きなのは、短距離ではあるものの水の上を走って逃げられること! 尻尾を切ったり、水上を走ったり……トカゲの仲間は逃げるのが得意なんですね。
分類 | テグートカゲ科カイマントカゲ属 |
学名 | Dracaena guianensis |
英名 | Northern Caiman Lizard/Guyana Caiman Lizard |
生息域 | 南米(ブラジル、コロンビア、エクアドル、ペルー、仏領ギニア) |
体長 | 約0.4~1.2m |
寿命 | 約10~15年 |
主食 | 肉食(淡水産の巻き貝、二枚貝、魚、ザリガニ、小動物) |
ガイアナカイマントカゲの名前になっている「カイマン」とは、南米に生息しているワニのこと。ガイアナカイマントカゲはこのワニに似ていて、大きな茶褐色の頭が特徴的です。
南米の熱帯雨林の湿地や川、湖など、暖かく湿った場所に生息しており、フィリピンホカケトカゲと同様に泳ぎが得意です。
トカゲの仲間の中でも変わっている特徴が、その主食。ガイアナカイマントカゲは巻き貝が大好物で、硬い殻を奥歯で噛んで割り、殻だけ吐き出して中身を飲み込みます。ワニのような頭を持つトカゲということもあり、顎が丈夫なんですね……!
サンシャイン水族館の公式Xでは、ガイアナカイマントカゲがタニシをバリバリと食べている動画がアップされています。ぜひ音も併せて確認してみてくださいね。
▶サンシャイン水族館公式X:
https://x.com/Sunshine_Aqua/status/1936692391249121303
サンシャイン水族館のオンラインショップの中でも、ユニークな生き物たちの商品を取りそろえている『いきもーる』。ここからは、トカゲグッズをピックアップしてご紹介します!
この記事のサムネイル画像にもなっている「フトアゴヒゲトカゲ」のリバーシブルキーホルダーです。にっこりとした表情がかわいらしい一品です!
リバーシブルなので、いつでもかわいいフトアゴヒゲトカゲを眺められます。カラーはイエロー・レッド・ホワイトの3色です。お好みの色を選んだり、おそろいにしたりするのも良いですね!
▼フトアゴヒゲトカゲキーホルダー(イエロー)
https://onlineshop.sunshinecity.jp/shop/shopdetail.html?brandcode=000000000350&search=%A5%C8%A5%AB%A5%B2&sort=
▼フトアゴヒゲトカゲキーホルダー(レッド)
https://onlineshop.sunshinecity.jp/shop/shopdetail.html?brandcode=000000000349&search=%A5%C8%A5%AB%A5%B2&sort=
▼フトアゴヒゲトカゲキーホルダー(ホワイト)
https://onlineshop.sunshinecity.jp/shop/shopdetail.html?brandcode=000000000348&search=%A5%C8%A5%AB%A5%B2&sort=
▲オオアオジタトカゲキーホルダー 価格:990 円 (税込)
クールにほほ笑むオオアオジタトカゲのキーホルダーです。丸みのあるデザインがかわいらしいながらも、体の縞模様が際立つおしゃれな一品。
こちらもリバーシブルなので、くるくる回転してもずっとかわいいままです。
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