そのままの由来から「まさか」の由来まで!? 魚の漢字雑学
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2023.07.31
投稿日:2023.07.31 更新日:2023.07.28
じめじめした梅雨も終わり、いよいよ夏本番!
照り付ける太陽に心躍らせる方も多いのではないでしょうか。
夏といえばイベントが多くありますが、やっぱり行きたくなるのが海水浴!
泳いだり、サーフィンをしたり、浜辺でビーチバレーをしたり……想像するだけでウキウキしてきますよね。
……が!
海に行くなら気を付けたいのが「毒クラゲ」の存在……。
見た目が美しくて、ついつい触りたくなってしまうような「カツオノエボシ」「カツオノカンムリ」などには要注意です!
今回はその中でも特に目をひく「カツオノカンムリ」の生態や毒性などについて徹底解説!
ぜひ熟読して、海のレジャーを安全に楽しんでください。
目次
カツオノカンムリは、刺胞動物門ヒドロ中鋼花クラゲ目ギンカクラゲ科に属する、強い毒性を持つ生き物です。
分類だけを見るとクラゲの仲間に思われますが、私たちが想像するクラゲとは大きく異なる体をしているのが特徴的。
カツオノカンムリの体は楕円の形をした青色の水平板という構造体によって海面に浮いており、板の上に帆が張ってあるような不思議な見た目をしています。
この水平板には気体が入っていて浮き輪の役割を、水平板の上に三角形状に隆起している部分はまさしく「帆」の役割を果たしています。
カツオノカンムリにはほとんど遊泳能力がなく、帆で風を受けることで海面を漂っているのです。
カツオノカンムリは、主に温かい外洋、特に黒潮の流れる海域に生息しています。
一般的に日本の沿岸ではそれほど頻繁に見られることはありませんが、台風などによって南から強い風が吹くと流され、太平洋側の沿岸に漂着することも。
実際、過去にカツオノカンムリが海岸で大量に発見された事例もあります。
先述したとおり、カツオノカンムリには強い毒性があるため、刺胞に刺されると強烈な痛みを感じます。
中には死に至ってしまう例もあるカツオノエボシと比較すると毒性は低いとされていますが、それでもかなりの激痛を伴うことには変わりありません。
海水浴などはもちろんですが、浜辺に打ち上げられたカツオノカンムリにも要注意!
カツオノカンムリは、死んでからもしばらくは刺胞から毒針が発射される可能性があるので、しつこいようですが、見つけても決して触れないようにしてください。
カツオノカンムリに刺されてしまった時は、まず患部を海水で洗い流しましょう。
この時、真水で洗い流すのは禁物です。
真水で洗い流してしまうと、塩分濃度の変化が刺激となり、刺胞からさらに毒針が発射されてしまう可能性があります。
また皮膚に触手などがくっついてしまっている場合は、擦らないようにゆっくり取り除きましょう。
その後は皮膚科にかかり、医師の判断をあおいでください。
きれいだけど毒のあるカツオノカンムリに気を付けながら、夏を満喫しましょう!
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