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2023.04.13
投稿日:2023.04.13 更新日:2023.04.12
早いもので、2023年が始まってもう4カ月が経とうとしています。
寒かったり暑かったりの日が続きますが、4月はれっきとした「春」。
春といえば、そう、桜(サクラ)です!
日本は四季がはっきり分かれていて各々の情景が美しく、「春には毎年桜を見にお花見に行く」という方も多いのではないでしょうか。
今回は、そんな桜にちなんで「名前に桜(サクラ)が付く生き物」を集めてみました!
桜という名がふさわしいかわいらしい生き物や美しい生き物をご紹介していきます。
サンシャイン水族館やしながわ水族館で会える生き物もいるかも!?
ぜひ最後までチェックしてみてください!
目次
名前に「桜(サクラ)」が付く生き物を調べてみて驚いたのですが、なんとそのほとんどが海の生き物!
ここでは7つの生き物に絞ってその特徴などをご紹介します。
真冬から春先がウォッチングシーズンのダンゴウオ。その新種がサクラダンゴウオです。
これまでのダンゴウオが太平洋沿岸に分布しているのに対して、2017年に発見されたサクラダンゴウオは日本海沿岸に分布していることが分かっています。
普段は水深100m前後に生息していますが、2~4月の産卵期に浅い沿岸で見られることがあり、桜の開花時期と重なることからこの名が付けられたんだとか!
さまざまなカラーバリエーションがあり、小さく、丸っこいフォルムがキュートです。
サクラミノウミウシはミノウミウシの仲間で、大きさは2~4cm程度。
センナリウミヒドラなどの枝上でよく見られ、うっすらとピンク色を帯びた背中の白い突起が桜の花びらのようです。
実はこの突起、中腸腺が透けてピンク色になっているんだとか。
日本では伊豆半島などで見られるようですが、レア度が比較的高く、ダイビングなどで出会えるとちょっと嬉しい存在です!
リュウグウサクラヒトデは、直径40cmを超える大型のヒトデ。
朱色が鮮やかで「美麗」と人気があります!
2003年にパラオ諸島などから新種記載されたヒトデで、世界でも数個体しか捕獲された例がないんだとか。
日本では2008年に久米島沖水深200mで初めて発見されたのみなので、シュノーケリングやダイビングで出会えることはほぼない超レアなヒトデです。
名前に「桜(サクラ)」が付く生き物と聞いて、真っ先にサクラマスを思い浮かべた方もいらっしゃるかもしれません。
サクラマスは桜の咲く頃に水揚げされる鮭で、春を代表する魚の一つ。
名前の由来は婚姻色が桜色だからで、性成熟に伴って腹部を中心に現れます。
海に生息しており、日本ではオホーツク海沿岸での漁獲量が最も多いそうですよ。
サクラダイは南日本沿岸の水深20~50mの岩礁帯に群れを作って生息している赤色が美しい魚で、体長15cmほどです。
オスの体の白い斑点が桜の花びらのように見えることから、この名で呼ばれています。
実はこのサクラダイ、産まれた時は全てメスで、成長するとオスに性転換する珍しい生き物なんです!
オスは深紅の体に白い斑点、メスはオレンジ色がベースとなった体色をしていて、観賞魚としても人気があります。
サクラテンジクダイは、水深5~30mの岩穴や洞窟に生息する小魚です。
透き通った体に花びらが舞い散っているような赤い斑点を持つことから、この名で呼ばれています。
日中はほとんど岩穴に隠れていますが、夜になると外に出てエサを食べる姿が見られることも。
しかし、小さい上に半透明で、光を当てると逃げてしまうので、姿をまじまじと観察することは難しいかもしれません。
サクラコシオリエビは、ミズガメカイメンやワタトリカイメンなどに暮らしているコシオリエビの仲間です。
主に東南アジアで見られる他、日本では沖縄や八丈島にも分布しています。
大きさは1~2cm程度で、名前の由来は体色が美しいピンク色をしているからです。
体全体に毛が密に生えている点も特徴的。
「ピンクスクワットロブスター」という別名も付いていましたが、現在、日本では「サクラコシオリエビ」と呼ばれる方が多いそうですよ。
ここまで名前に「桜(サクラ)」が付く生き物を7つご紹介しましたが、その中のサクラダイには「しながわ水族館」で会えるんです!
1階の「群れをつくる魚たち」の水槽で、大群になって泳ぐサクラダイを見ることができますよ。
赤く美しいサクラダイが集まって泳ぐ姿は圧巻の一言に尽きます!
この水槽ではサクラダイの他、マイワシなども見ることがでるので、魚種によって群れの形が異なる点にも注目してよく観察してみてください!
いきものグッズ専門ネットショップ『いきもーる』では、桜(サクラ)にまつわるグッズを販売しています!
日常に取り入れれば、ほっと一息つけること間違いなし!
ここからは、『いきもーる』で絶賛販売中の桜(サクラ)関連グッズをご紹介します。
こちらはカップ麺にフタができるメンダコ型キッチン調理グッズです。
フタ留めシールでは隙間が気になったり、割り箸では重さが足りなかったり……そんなお悩みを解決してくれる、キュートで便利な一品!
春の香りに誘われて海面から顔を出したメンダコと、水面に舞い降りた桜の花びらとの出会いが、この桜模様のカップメンダコを生みました。
マグカップやコップのフタとしても大活躍です!
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