見かけたら要注意!夏の海で遭遇すると危険なヤツ(生き物)5選!
夏は海水浴やシュノーケリング、ダイビングなど海のレジャーにもってこいの季節。海辺や海中でさまざまな生き物に出会えますが、触るのはちょっと待って! 華やかで美しい生き物や、水族館などで見慣れた親しみのあ…
2022.05.10
投稿日:2022.05.10 更新日:2023.03.15
目次
カワウソは、食肉目イタチ科カワウソ亜科に分類されます。
南極大陸、オーストラリア大陸、ニュージーランドを除く世界全域の水辺や海に生息しています。
陸上で自由に動き回っているイメージがありますが、実は泳ぎも大得意!
水かきのある四肢は短く、胴体は長細いため、水の抵抗をそれほど受けることなく俊敏に泳ぎ回ることができます。
そんなカワウソの仲間は13種存在していますが、その中から「コツメカワウソ」「ユーラシアカワウソ」「オオカワウソ」「ラッコ」の生態について、次から詳しくご紹介します!
コツメカワウソはカワウソの中でも最も小さい種で、その体長は約60~90cm。
手足の爪が小さいことから、この名前がつけられました。
インド南部・東部、ネパール、中国南部、フィリピン、マレー半島、スマトラ島など、広く分布しています。
熱帯林の中を流れる小さな川や湖の周辺、沼地や湿地帯などの他、水田の周辺などにも生息していて、低地から標高2,000mあたりの高地まで見られますが、いずれも水と密接した、水生生活をしています。
そんなコツメカワウソは、動物園や水族館で人気者ですよね!
ただ、コツメカワウソの野生の個体数は、密猟や水辺の開発などが原因で過去30年でおよそ30%も減少したと推定されており、IUCN(国際自然保護連合)のレッドリストで「危急種(VU)」に指定され、さらに2019年にはワシントン条約の「附属書士」という一番規制の厳しいものとなり、国際取引が原則禁止となりました。
ユーラシアカワウソの別名は「ヨーロッパカワウソ」。
ツンドラ地帯を除くユーラシア大陸、アルジェリア、インドネシアなどに生息しており、体長は約80~100cm。
鼻や耳は体内に水が入らないように閉じることができ、泳ぎが得意なカワウソの仲間の中でも、特に泳ぎが得意です。
ただ、水中で息を止めていられるのは30秒ほどなので、息継ぎのために水面に顔を出す姿がよく見られるのだとか。
そんなユーラシアカワウソも、毛皮をとるための乱獲や水質汚染によって激減。今ではIUCNのレッドリストで「準絶滅危惧種(NT)」として指定されています。
オオカワウソは体長約150~170cmで、カワウソの中で最大種です。
南米のアマゾン川、オリノコ川、ラプラタ川やその支流などに生息しています。
カワウソと聞くと「かわいい」「癒される」などと連想する方も多いかと思いますが、オオカワウソの別名は「川のオオカミ」。
自分よりも大きくて狂暴な生き物をいとも簡単に捕食してしまうため、強者が集まるアマゾン川流域で、捕食者の頂点として君臨しています。
例えば、小型のワニなんかも捕食することがあるんだとか……!
無敵そうに思えるオオカワウソですが、人間による毛皮を目的とした乱獲や生息環境の悪化や現象により、現在、野生の個体数は数千頭だそう。IUCNのレッドリストで「絶滅危惧種(EN)」に指定されています。
見出しを見て驚いた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そう、実はラッコもカワウソの仲間なんです!
ラッコは体長約100~130cmで、北海道の一部、アラスカ、カナダ、ロシア東部などに分布しています。
全身を覆う毛は8億本ほどあり、毛の密度は生き物の中で一番高いと言われているんだとか! これだけ毛の密度が高いと、極寒の中でも体が保温されて生活ができるんですね。
ラッコは稀に陸に上がることもありますが、生活のほとんどが海の上です。
食事はもちろん、寝ている時も流されないようにジャイアントケルプ(海藻)を体に巻きつけて海に浮かんだまま寝るんだとか!
繁殖も海の上で行い、お腹の上に赤ちゃんを乗せて仔育てをします。
そんなラッコも、18世紀にロシアの船がラッコの毛皮を持ち帰ったことがきっかけで乱獲が始まり、現在ではIUCNのレッドリストにて「絶滅危惧種(EN)」に指定されています。
上でご紹介した「コツメカワウソ」「ユーラシアカワウソ」「オオカワウソ」「ラッコ」は、いずれもIUCNのレッドリストに指定され、生息数が減少しているカワウソの仲間たちです。
カワウソは13種存在するとお伝えしましたが、実はその中の7種もが「絶滅」や「野生絶滅」の次に危機的状況である「絶滅危惧種」に指定されているんです。
そこでイギリスを拠点とする「国際カワウソ保護基金」が、毎年5月の最終水曜日を「世界カワウソの日」に指定し、カワウソ類の保全を呼びかけています。
カワウソたちがここまで減少してしまったのは、人間による乱獲、水質汚染、水辺の開発などが原因であることは間違いありませんが、中でもコツメカワウソは、「ペットとしての人気」も個体数減少に深く関わっているのです。
国内にはコツメカワウソカフェなどが存在し、SNSなどでコツメカワウソの人気が爆発。
ペットにしたいと考える方も多く、密輸が社会問題になりました。
ここ数年で何十匹ものカワウソが日本に密輸されたそうですが、過酷な状況下で輸送されたカワウソは、死んでしまっていることも多いそう……。
またカワウソはそもそも野生動物。飼育が非常に難しく、病気になったからと無責任に捨ててしまう人も少なくなかったとか……。
カワウソに関わらず、「野生動物をペットにすること」が、どれほど生き物たちの未来を左右するのか、世界カワウソの日をきっかけに、もう一度よく考えてみませんか?
絶滅の危機に瀕しているカワウソたち。日本の動物園や水族館で会える種は何種いるのでしょうか?
実は、「コツメカワウソ」「ツメナシカワウソ」「ユーラシアカワウソ」「カナダカワウソ」「ラッコ」の5種は、日本の動物園や水族館で会うことが!
サンシャイン水族館では、「カワウソたちの水辺」にてコツメカワウソの群れ生活、水辺といった本来の生態に近い姿を見ることができます。
またサンシャイン水族館は持続的な展示、飼育の遺伝的多様性のためコツメカワウソの繁殖にも力を入れており、2021年にはコツメカワウソの仲良し夫婦「マハロ」と「ラジャ」に3頭の赤ちゃんが誕生しました!
ぜひ、サンシャイン水族館のカワウソたちをはじめ、全世界のカワウソたちを温かく見守ってください。
いきものグッズ専門ネットショップ『いきもーる』では、カワウソグッズを販売しています!
かわいいアイテムや、思わずクスッとしてしまいそうなゆる~いグッズもあるため、毎日をカワウソグッズで彩ってみてはいかがでしょうか?
ここからは、『いきもーる』で絶賛販売中のカワウソグッズをご紹介します。
色鉛筆で愛嬌たっぷりに描かれたコツメカワウソを樹脂でコーティングしたピアスです。
何かに掴まって一生懸命ぶら下がっている姿がとてもキュートですね!
もちろんピアスなので、耳につければコツメカワウソが耳たぶに懸命にぶら下がっているように見えて愛らしいです。
色合いがナチュラルで、カジュアルな洋服にもエレガントな洋服にも合いそう!
イヤリングタイプもあるため、ピアスの穴をあけていない方はイヤリングタイプでコツメカワウソとのお出かけを楽しみましょう!
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カワウソの仲間のうち、日本の動物園、水族館で会える4種(ラッコを除く)が集合したマイクロファイバーハンカチタオルです。
爪や鼻など、それぞれの特徴がしっかりと捉えられており、各々表情が豊かで、見ているだけでとても癒されます。
ハンカチタオルとしての使用はもちろん、マイクロファイバー生地なので、スマートフォンなどのディスプレイクリーナーやメガネ拭きとしても大活躍です!
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こちらは記事内でもご紹介した「マハロ」と「ラジャ」の間に生まれた3姉妹の「てまり」「ひまり」「あいり」が彫られたグラス。
3姉妹のあどけない表情が、水分補給タイムに癒しを与えてくれます。
かわいさはもちろん、それぞれの個性も光っているので、実物の写真と見比べたら、どの子がどの子かわかるかもしれませんよ!
普段使いはもちろん、プレゼントとして贈っても、きっと喜ばれること間違いなしです!
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⇒https://sunshineaquarium-onlineshopwp.jp/shopdetail/000000003054/
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