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2021.05.28

意外と知らなかった!ネコの知られざる雑学についてご紹介!

投稿日:2021.05.28 更新日:2022.03.11

意外と知らなかった!ネコの知られざる雑学についてご紹介!

犬と並び、ペットとしてとても人気の高いネコ。
「友人が飼っている」「近所でよく見かける」など、非常に身近な存在ですが、その生態についてくわしく知っている人は意外と多くありません。
そこで今回は、知っているようで知らないネコの生態について、わかりやすくまとめました。
これからネコを飼うことを検討している方はもちろん、ネコが好きで「もっとよく知りたい!」という方も、ぜひご覧ください。

ネコは食肉目ネコ科ネコ属に分類される動物です。
愛らしい見た目から、ペットとして世界的に高い人気を誇っており、ペット大国といわれる日本のネコ飼育頭数は約964万4,000頭にも上っています。[注1]
ネコの体型は品種によってまちまちですが、体長は75cm程度、体重は2.5~6kg程度と小柄です。
ライオンやトラといった他のネコ科同様、平衡感覚に優れており、細い足場を渡ったり、高いところに上って外敵から身を守る、あるいは眼下にいる獲物を狙ったりする習性があります。
また、柔軟性や瞬発性にも長けていて、動きは非常に俊敏です。
ノーモーションから、いきなり猛スピードで走り出したり、高くジャンプしたりするので、初めてネコを飼うと、予測できない動きにぎょっとされる方も多いようです。
「食肉目」に属することからもわかる通り、ネコの食性は肉食で、野生のネコはネズミやカエル、鳥などを、犬歯を使って捕え、「裂肉歯」と呼ばれる臼歯を使って肉を切り裂き食します。
実はネコには歯が30本しかなく、ものをすりつぶして食べることはできません。
猫草などの草を食べたがる場合がありますが、これは消化不良を起こしている時が多いです。
ネコはたんぱく質をエネルギー源として活用しやすい体質なので、ペットとして飼育されているネコが食べるキャットフードにはたんぱく質が豊富に含まれています。
[注1]一般社団法人 ペットフード協会「2020年(令和2年)全国犬猫飼育実態調査 結果」
https://petfood.or.jp/topics/img/201223.pdf

ネコは言語機能や合理的な思考などを司る大脳新皮質が人より小さいため、その知能は人間の2~3歳相当といわれています。
一方で、感情のコントロールや本能などに関わる大脳辺縁系は人よりも発達しています。
大脳辺縁系には記憶と密接な関係のある海馬も含まれているため、ネコは約200もの単語を覚えることができます。
そのため、ネコの知能は実際のところ2~3歳の人間よりも高く、一緒に生活していると「私の言うことがわかってる?」と感じる場面も少なくないでしょう。
実際、上智大学の研究チームが行った研究では、ネコは自分の名前と他の単語の区別がついていることが明らかになったそうです。[注2]
もちろん、すぐに言葉を覚えるわけではありませんが、耳にする頻度が高い言葉、たとえばネコの名前や「ごはん」「おやつ」といった単語は、繰り返し耳にしているうちに「どんな意味の言葉なのか」を理解できるようになるようです。
特に覚えてもらいたい単語があるのなら、行動とセットにして、根気よくネコに話しかけてみるといいかもしれません。
[注2]上智大学「ネコは自分の名前を聞き分ける~ヒトの発する『自分の名前』と『他の名詞』や『同居ネコの名前」を区別する能力を実験的に証明~』
https://www.sophia.ac.jp/jpn/news/PR/press0405.html

もしネコを飼うことを検討しているのなら、ネコの天敵といわれる「ユリ」と「玉ねぎ」についてよく知っておく必要があります。
鑑賞用として親しまれるユリの花と、食用の玉ねぎは共にユリ科の植物で、どちらにも「アリルプロピルジスルフィド」という有期硫黄化合物が含まれています。
薄い黄色で、強い周期をもつこの成分がネコの体内に入ると、赤血球を破壊し、貧血や嘔吐などの症状を引き起こす原因となります。
特にユリの花の有毒性は非常に高く、葉っぱや茎を直接口にする場合だけでなく、花粉をなめたり、ユリの花を活けた花瓶の水を飲んだりするだけでも神経症状を発症し、最悪の場合、死に至るおそれがあります。
アリルプロピルジスルフィドはユリ科の植物に含まれている成分ですので、ユリの花や玉ねぎだけでなく、長ネギやニンニク、ニラ、あさつき、チューリップなどにも要注意です。
ちなみにアリルプロピルジスルフィドは加熱しても毒性は失われません。
人間用に作ったネギ入りの食事を誤ってネコが食べてしまった…というケースも考えられますので、ネコのいるお宅ではユリ科植物全般の取り扱いに注意しましょう 。
他にも、アロマオイルは呼吸器症状、車のクーラント(冷却水)が腎障害などが有名です。
また猫とイメージ的に結びつきやすい“猫まんま”は、腎障害毛糸は誤飲(ひも状異物)、釣り竿式の猫じゃらしは先端を千切り誤飲(消化管閉塞や窒息)などハイリスクなものは多いです。

ネコは生後わずか1年で、人間でいうところの成人に相当するほど成長します。
その後は1年に4歳ずつ年齢を重ねていき、11歳にはシニア期に突入。平均15.3歳で寿命を迎えるといわれています。
昔から「ネコは自分の死期を悟ると人の前から姿を消す」といわれていますが、これは「弱った姿をまわりに見せたくない」という野生本能から来る習性なのだそうです。
ペットとして飼われている猫の場合、勝手に家の外に出ないようにしている家庭も多いので、死期が近づいても飼い主の前から姿を消すというケースは少なくなっていますが、そのぶん、ことさら元気に振る舞ったり、飼い主に甘えたりする行動が増えるといわれています。
病気の場合は獣医さんに治療してもらうというのもひとつの手段ですが、ネコは環境の変化に敏感なので、最期の時は慣れ親しんだ自宅で、共に静かに過ごすという選択肢もあります。
大切な家族を亡くすのはとても辛いことですが、大好きな飼い主が悲しい顔をしているのは、ネコにとっても辛いことです。
残された時間が少ないからこそ、思い切り甘えさせてあげたり、大好きなおもちゃをそばに置いたりして、ネコが心安らかに過ごせる環境を作ってあげましょう。

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